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歩き遍路の宿Ⅲ:宿坊一覧

宿坊のある札所は17カ寺。一覧表見てね!。詳細は予約時確認してね!。実際と異なる情報があれば教えてくださいね!。
歩き遍路の所要日数は40日位?。数日は宿坊に宿泊しお勤めも経験しよう!。imh_9901h
宿坊宿泊時の注意事項
1.お勤めを経験したい方は、『住職不在時は、「お勤め」が無い』場合があるようなので、予約時に確認しよう。
2.団体優先!!!。団体お遍路宿泊予約時のみ『個人おへんろ客』宿泊可能の宿坊もあるので要注意。
3.お遍路閑散期、休館の宿坊有り(例:12月、1月、2月)。要注意。
*一覧表の情報は2016.11時点のものです。

十楽寺全景 白い建物は宿坊(2106.2)
十楽寺全景 白い建物は宿坊(2106.2)
鯖大師太子堂・鐘楼・納経所(2016.3)
鯖大師太子堂・鐘楼・納経所の奥に宿坊が(2016.3)

四国遍路道特薦Ⅴ:遍路宿過疎地帯

遍路宿経営者の高齢化、時代の流れ(設備の近代化)等に伴い閉館する遍路宿も。お遍路宿過疎地域には要注意。
遍路宿過疎地域はどこだ!!!。私は次の3カ所???。

その1:20番札所鶴林寺登り口の「道の駅ひなの里」から22番札所平等寺までの約23㎞
遍路道は高低差約1000mのアップダウン。沿線沿いには民家、雑貨屋等は殆ど無い遍路道。また、両端にある遍路宿は限られている。遍路シーズン(彼岸時期、5月連休等)の遍路宿確保は難しい場合も?!。遍路宿は周辺の遍路宿も含めどこに宿を確保するか・・・・・???。例えば、19番札所立江寺近くの遍路宿「鮒の里」に宿を確保する方法も。鮒の里に荷物を預け、20番札所麓まで足を延ばす!!!。「鮒の里」が20番札所麓まで送り迎えの交渉も可能のようだ!!!。また、21番札所と22番札所の中間点である阿瀬比の東屋から東5㎞程度離れた「ともえビジネス旅館」も同様に送り迎えの交渉も可能かもしれない。
なお、22番札所平等寺への遍路道途上にあった坂口屋&龍山荘は、江戸期の遍路道「いわや道」が再開発されお客減少のため?2013年から2015年の間に閉店。この区間は遍路宿過疎地帯に昇格。詳細は20番札所=>> 21番札所=>> 22番札所=>>

国史跡鶴林寺遍路道の案内板 太龍寺方面の眺め(2016.3)
国史跡鶴林寺遍路道の案内板 太龍寺方面の眺め。平等寺までも同様の遍路道が続くよ(2016.3)
太龍寺への遍路道にある若杉東屋(2016.3)
太龍寺への遍路道にある若杉東屋(2016.3)
平等寺ルート1:2015年9月に廃業した坂口屋(2016.3)
平等寺ルート1:2015年9月に廃業した坂口屋(2016.3)

その2:23番札所薬王寺途中高知県東洋町(約40㎞地点)-24番札所最御岬寺までの約35㎞
この区間にある遍路宿は2軒(民宿徳ます、ロッジおざき)。宿のある地点はサーフィンのメッカでもあり上記同様に遍路シーズン、サーフィンシーズンに遍路宿を確保することは難しい。また、救済宿もない。この区間は、左に太平洋を臨みただ黙々と歩くのみ。波浪のある時は波しぶきを被りながらの遍路となる。詳細は24番札所=>>

国道距離表示99㎞地点から室戸岬を望む(2016.3)
国道距離表示99㎞地点から室戸岬を望む(2016.3)
夫婦岩が見えれば4番札所も近い??(2016.3)
夫婦岩が見えれば24番札所最御岬寺も近い。(2016.3)

その3:65番札所三角寺手前約7㎞四国中央市から67番札所大興寺手前約5㎞の地点までの約35㎞
この区間は標高差1350m有り、この区間は山間地の遍路道。お遍路宿は中間点の徳島県佐野集落にある民宿岡田だけ。遍路シーズンの宿確保は大変だ。この区間も両端のお遍路宿で送迎サービスを実施している遍路宿もあると思うが、データはない。もし、耳寄りな情報があればおしえてね!!!。
また、別格13番札所仙龍寺をお遍路するとなれば約42㎞のお遍路行程となる。66番札所雲辺寺通夜堂泊の覚悟も必要だ。詳細は65番札所=>> 66番札所=>> 67番札所=>>

四国遍路道特薦Ⅳ:知ってお得な新ルート1 22番平等寺いわや道

『四国遍路ひとり歩き同行二人 地図版』に記載されていない。知ってお得な3つの遍路道

その1:21番札所太龍寺から22番札所平等寺への『いわや道』
「四国遍路ひとり歩き同行二人地図」に記載されている21番札所太龍寺から22番札所平等寺への遍路道はルートは2つ。
県道28号線に下り阿瀬比経由で平等寺へ至る四国のみちルート&捨身ヶ嶽経、持福院、阿瀬比経由で平等寺へ遍路するルート。
『いわや道』は「四国遍路ひとり歩き同行二人地図」に記載されていない。『いわや道』は、平成25年3月27日、国指定史跡に指定された『阿波遍路道 いわや道』だ!。復活された『いわや道』は、捨身ケ嶽経由の江戸時代以前の古道。杉並木、江戸期の石碑も点在、地元の人たちによりきれいに整備されている遍路道。距離も既存の2ルートより短い。本当に快適な遍路道だ。詳細は22番札所=>>

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四国遍路ひとり歩き同行二人地図版にはいわや道の掲載は無い(2016.3)
「四国遍路ひとり歩き同行二人地図版」には『いわや道』の掲載は無い(2016.3)

『いわや道』は太龍寺山頂駅前の道を捨心ケ嶽方面へ

太龍寺山頂駅から捨心ケ嶽(中央)、補陀落山(左)(2016.2)
太龍寺山頂駅から捨心ケ嶽(中央)、補陀落山(左)(2016.2)
いわや道の道しるべ(2016.2)
いわや道の道しるべ(2016.3)
ルート2:いわや新道を行くお遍路(2016.3)
ルート2:いわや新道を行くお遍路(2016.3)

「道しるべ」いろいろ

「道しるべ」にはいろんなものがある。私なりに設置時代別に分類。
1.明治期以前の道しるべ  2.明治大正期の道しるべ  3.昭和平成期の道しるべ 4.私設道しるべ&車用道しるべ。

1.江戸期以前の道しるべ。
四国遍路最古の道しるべは、「四国八十八ヶ所お遍路さんお道しるべ」によると貞治2年6月24日(1366年)、20番札所鶴林寺手前にある。近々に調査してブログにアップしたい。また、有名な道しるべとして四国遍路開祖の真念法師の「しるべ石」がある。「真念道標もくじーようこそ空海の里」によると37基確認されているそうです。

6-7番札所間にある17世紀の「真念しるべ石」(2016.6)
6-7番札所間にある17世紀の「真念しるべ石」(2016.6)
38-39番札所間にある真念しるべ石&真念遍路道起点(2016.5)
38-39番札所間にある真念しるべ石&真念遍路道起点(2016.5)

歩き遍路では、このほか多くの江戸期の石碑を楽しむことができる。

11番札所への遍路道、江戸期石碑(天保9年 1839年)
11番札所への遍路道、江戸期石碑(天保9年 1839年)
36番札所への遍路道「塚地峠」にある江戸期石碑(2016.6)
36番札所への遍路道「塚地峠」にある江戸期石碑(2016.6)
79番札所への遍路箕にある「江戸期の道しるべ」(2016.5)
79番札所への遍路箕にある「江戸期の道しるべ」(2016.5)

2.明治大正期の道しるべも散在する。

11番札所への遍路道にある明治時代と平成の石碑(2016.2)
11番札所への遍路道にある明治時代と平成の石碑(2016.2)
18番札所入口にある明治期のおもしろ道しるべ(2016.3)
18番札所入口にある明治期のおもしろ道しるべ(2016.3)
吉野川東屋近くの大正時代の石碑(2016.2)
吉野川東屋近くの大正時代の石碑(2016.2)

3.昭和平成の道しるべ。
四国遍路の要所に「へんろみち保存協会」等が設置している「赤い目印の道しるべ」だ。この道しるべは本当に歩き遍路にとっては助けとなる。

遍路道しるべ その2(2016.1)
遍路道しるべ その1
遍路道しるべ その2(2016.1)
遍路道しるべ その2
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遍路道しるべ その3
遍路道しるべ その4
遍路道しるべ その4
遍路道しるべ その5
遍路道しるべ その5
車道から旧遍路道へ
遍路道しるべ その6
遍路道しるべ その7
遍路道しるべ その7
遍路道しるべ その8
遍路道しるべ その8
遍路道しるべ その9
遍路道しるべ その9

この他にも道しるべが。

切幡寺への遍路道しるべ色々(2016.2)
切幡寺への遍路道しるべ色々(2016.2)

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黒い道しるべも(2016.3)
黒い道しるべも(2016.3)

もう一つあるのが国土交通省主管の「四国のみち」。道標は3種類ある。「旧タイプの木製道しるべ」、「平成の道しるべ」&「案内板」。
国道等に道標を設置し、遍路道は考慮して設けられていない感じだ。昔の遍路道を辿りたい場合は、この道標を頼りにするのはどうかと思う。参考程度に活用?

木製の四国のみち 旧道しるべ
木製の四国のみち 旧道しるべ
四国のみち 平成の道しるべ(2016.3)
四国のみち 平成の道しるべ(2016.3)
四国のみち案内板(2016.2)
四国のみち案内板(2016.2)

平成の道しるべの距離表示は間違っているものが多いので、この数値はあてにしないようにしてね!。
18番札所への道しるべ事例。恩山寺まで1.8㎞地点の道しるべは、2.0㎞表示。0.4㎞遍路した地点は恩山寺まで1.4㎞。しかし、道しるべは2.9㎞表示。本当にいい加減だ。
23番札所手前では22番札所までの距離は22㎞。しかし、道しるべ表示は55㎞。このような事例はいたるところに。

恩山寺周辺道しるべ地図(2016.11)
恩山寺周辺道しるべ地図(2016.11)
薬王寺手前のでたらめな国土交通省道標の距離数(2016.3)
薬王寺手前のでたらめな道しるべ(平等にまで22㎞。しかし表示は55㎞。どうなってんの???(2016.3)

4.その他にも道しるべ。
上記のほかにも私設道しるべ、車用道しるべ等がある。

私設道しるべ 6番札所への遍路道(2016.2)
私設道しるべ 6番札所への遍路道(2016.2)
18番札所 私設道しるべ
18番札所 私設道しるべ。この距離表示はどこまでの距離?。ここから境内までは約1.5㎞(2016.1)
車用道しるべ(2016.2)
車用道しるべ(2016.2)

四国遍路道特薦Ⅲ:渡し船(高知浦戸湾&四万十川)

渡し船は、戦後しばらく多くの場所で運行されていた。お遍路道沿いでは10番札所切幡寺-11番札所藤井寺間の吉野川の渡し船等いたるところにあったが。

吉野川北岸にある渡し石碑(2016.11)
吉野川北岸にある渡し石碑(2016.11)
渡し石碑から現在の遍路道(2016.11)
渡し石碑から現在の遍路道(2016.11)

しかし、架橋技術やトンネル等土木技術の発達、高度成長期の道路整備等により戦後、急速に衰退し、現在全国に残っている渡し船は37カ所(2016.10)。そのうち四国にあるのは7カ所。(Wikipedia引用)

おへんろ道沿いに残っている渡し船は2カ所。32番札所禅師峰寺-33番札所雪蹊寺間にある浦戸湾を運行する「長浜種崎県営渡船」。現在運航している渡し船の中でも数少ない定期運航だ。本ルート情報は33番札所=>>参照。

浦戸湾をお遍路するルートは2つ。
【ルート1】 渡し船ルート。昔の遍路ルート。

長浜艀(2016.6)
長浜艀(2016.6)
渡し船時刻表(2016.6)
渡し船時刻表(2016.6)

【ルート2】 高度成長期に架けられた浦戸大橋ルート
桂浜、坂本龍馬像を観光したいお遍路さんは【ルート2】

渡し船より浦戸大橋ルートを望む(2016.6)
渡し船より浦戸大橋ルートを望む(2016.6)
坂本竜馬像(2016.6)
坂本竜馬像(2016.6)

37番札所岩本寺-38番札所金剛福寺間にある四万十川を運行する「下田・初崎渡し」は予約制。この渡し船は昔のお遍路道。

四万十川をお遍路するルートは2つ。【ルート1】下田・初崎渡しルート。、【ルート2】四万十大橋ルート。下田・初崎渡しルートは、ルート2と比較すると距離はほぼ同等だが、難点は一つ宿泊施設が限られていること。しかし、情緒がある。是非このルートをお遍路してもらいたい。本ルート情報は38番札所=>>

立派な渡し船だ(2016.5)
立派な渡し船だ(2016.5)
渡しから河口の風景だ。
渡しから河口の風景だ。
初崎艀(2016.6)
初崎艀(2016.6)

四国遍路道特薦Ⅱ:快適街道(28番大日寺へ 歩行者専用道?)

四国遍路道で一番快適な区間はどこですかと聞かれたら?。私は27番札所神峯寺から8.0㎞地点の『「道の駅大山」から「土佐くろしお鉄道いおき駅」までの約3㎞の防波堤防遍路道』&『「安芸市市街西端のカリヨン広場」から「香南市道の駅やす」までの約14㎞の遍路道兼自転車専用道』だ!!!。と即座に回答する。

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【快適街道 その1】 「道の駅大山」~「土佐くろしお鉄道いおき駅」3㎞
27番札所神峯寺から約7.5㎞地点に隧道。ここは左に遍路し大山岬国民宿舎経由で「道の駅大山」へ。ここから「土佐くろしお鉄道いおき駅」の約3㎞。

伊尾木から大山岬方面&遍路道(2016.6)
伊尾木から大山岬方面&遍路道(2016.6)
伊尾木から大日寺への遍路道(2016.6)
伊尾木から大日寺への遍路道(2016.6)

【快適街道 その2】 「安芸市カリヨン広場」から「道の駅やす」 14㎞
安芸市街地を抜け西端にある『「カリヨン広場」から「道の駅やす」までの遍路・自転車専用道』は約14㎞。このよく整備された区間は、堤防沿い、山の切抜き、砂浜沿い、松並木をの遍路道。本当に快適だ!。

最初は堤防沿いの専用道を遍路する。

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海岸沿いの遍路道(2016.6)
海岸沿いの遍路道(2016.6)

「カリヨン広場」から約6㎞地点に「赤野休憩所」。この休憩所は山の切抜き遍路道の上にあるため、うっかりすると通り過ごしてしまうので十分に気をつけよう!!!。是非左の階段を見逃さないように。休憩所からの展望は最高だ!!!。

赤野休憩所下の遍路道脇の案内板(2016.6)
赤野休憩所下の遍路道脇の案内板(2016.6)
赤野休憩所から高知市方面を望む(2016.6)
赤野休憩所から高知市方面を望む(2016.6)

赤野休憩所から浜辺沿いの遍路道を3㎞程行くと琴ケ浜松原へ

赤野休憩所付近のくろしお鉄道と交差する遍路道(2016.6)
赤野休憩所付近のくろしお鉄道と交差する遍路道(2016.6)

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琴ケ浜松原の遍路道(2016.6)
琴ケ浜松原の遍路道(2016.6)

快適な14㎞遍路道の終着地は「道の駅やす」。この周辺は、海水浴場でもある。残念ながら写真が無い。

詳細は28番札所=>>

四国遍路道特薦Ⅰ:遍路ころがし2(最難関 12番焼山寺)

遍路ころがしの最難関は、11番札所藤井寺から12番札所焼山までの遍路ころがし。距離は12.3㎞ 標高差1150mIMM_1200

11番札所藤井寺本堂手前左の道しるべが第一歩。

12番焼山寺への遍路道
12番焼山寺への遍路道

ここより3.2㎞の地点に長戸庵(標高440m)。

長戸庵(2016.2.3)
長戸庵(2016.2.3)
長戸庵横の地蔵(2016.2)
長戸庵横の地蔵(2016.2)

尾根道、展望台を経て柳水庵(標高500m) 長戸庵より3.3km。

柳水庵(2016.2.3)
柳水庵(2016.2.3)
柳水庵境内のお地蔵さん(2016.2)
柳水庵境内のお地蔵さん(2016.2)

杉並木の遍路道を辿り急な斜面を登ると突如、弘法大師が迎えてくれる浄蓮庵(標高745m)へ、柳水庵より2.2㎞。

浄蓮庵への急登
浄蓮庵への急登
突如、浄蓮庵(一本杉)
突如、浄蓮庵(一本杉)

ここより350m下り左右内集落へ(標高400m)、ここから約250mの急峻な登山道を登り林道へ

左右内集落遍路道(2016.2.3)
左右内集落遍路道(2016.2.3)
山道から林道へ(2016.2)
山道から林道へ(2016.2)

林道を辿り、巨木が林立する参道を遍路し焼山寺(標高700m)へ

参道(2016.2)
参道(2016.2)
焼山寺仁王門(2016.2)
焼山寺仁王門(2016.2)

詳細は12番札所=>>

歩き遍路の宿Ⅱ:野宿型

ここでは野宿型について。野宿場所は 1.東屋等  2.通夜堂  3.善根宿  4.キャンプ地 5.車中泊等がある。

1.東屋:お遍路道沿いにいろんなタイプの東屋が数多くある。寝具を備え野宿できるところもある。残念なことであるが、ごく僅かであるが不届きな輩がいることである。暴飲騒ぎ、掃除もせずに使い放題・・・・・・。地元の人が清掃をし維持していることを知って欲しい。これもお遍路文化の賜物。

別格01番大山寺分岐地点にある東屋(2016.1)
別格01番大山寺分岐地点にある東屋(2016.1)
南岸側の東屋。トイレは約100m離れた高台の公園に(2016.2)
11番札所藤井寺への遍路道吉野川南岸側の東屋。トイレは約100m離れた高台の公園に(2016.2)
平等寺3つのルートが合流する阿瀬比の東屋(2016.3)
平等寺3つのルートが合流する阿瀬比の東屋(2016.3)

2.通夜堂:通夜堂(つやどう)とは、夜を通して仏事を勤行するために、寺の境内に設置されたお堂。夜通しお勤めをすることを「通夜」と言う。また、四国では、本来の通夜のためのお堂ではなく、「歩き遍路」が無料で宿泊できる施設を「通夜堂」と呼ぶ場合もある。中には布団やベッド、炊事施設まで備えられた通夜堂もあり、歩き遍路にとってはありがたいお接待となっている(ウィキペディアより)。

東洋大師 通夜堂(2016.3)
24番札所最御崎寺への遍路道。東洋大師 通夜堂(2016.3)
通夜堂(2016.6)
33番札所雪蹊寺通夜堂(2016.6)

3.善根宿:善根宿(ぜんこんやど)とは、修行僧や遍路、貧しい旅人などを無料で宿泊させる宿。宿泊させることは、自ら巡礼を行うのと同じ功徳があるとされた(デジタル大辞泉より) 。四国にはお遍路さんに対して善根宿を提供している人が多くいるが、いろいろと課題があるようだ。『四国遍路ひとり歩き同行二人地図版』の巻末に記載されていた善根宿がなくなって???いることもよく有る。その要因の一つに、ごく一部のお遍路さんのモラル・・・?・・・?・・・。
善根宿を含めた四国の遍路宿リストをネットで紹介しているサイトに「空なるものに愛を捧ぐ 善根宿萩森リスト」がある。

4.キャンプ地:海水浴場、 清流近辺(海部川、四万十川等々)のキャンプ地。シャワー設備があって便利なところも。

田井の浜東屋(2016.3)
23番札所薬王寺への遍路道。田井の浜東屋。シャワー設備有り(2016.3)
道の駅近く出キャンプ?。コインシャワーも有るよ(2016.5)
38番札所金剛福寺への遍路道。ビオスおおがた道の駅近く出キャンプ?。コインシャワーも有るよ(2016.5)

5.車泊:区切り遍路さんで多々見かけた型。A番札所まで車で行き、そこからB番札所まで遍路し、公共交通機関を使用しA番札所へ引き返し、車でB番札所付近へ行き車泊。尺取虫のような形でお遍路。車の駐車場は道の駅、お寺の駐車場等。

東屋、善根宿は、四国以外ではあまり見られない施設である???。口説いようだが一部の道徳心、常識に欠ける人(お遍路さんではない人)により・・・・・・残念でならない。利用者は使用後は綺麗に清掃し、次のお遍路さんが気持ちよく利用できるように努めてもらいたい。

 

歩き遍路の宿Ⅰ:宿泊施設型

歩き遍路の宿泊のタイプは3つに分類できる。1.宿泊施設利用型 2.野宿型 3.宿泊施設+野宿併用型。ここでは、宿泊施設利用型について

お遍路所要日数は約40日??。宿泊施設を利用する場合に注意する事項は、
ポイント1:歩き遍路が多い彼岸・5月の連休時期等の宿泊施設過疎地域の宿確保。特に21番札所太龍寺周辺  徳島県境から室戸までの区間  大洲から久万高原町周辺  愛媛・徳島県境付近は要注意。

ポイント2:宿泊施設利用型の『宿』を大まかに分類すると次の4つに分けられる。1.宿坊、2.お遍路宿、3.旅館・国民宿舎・かんぽの宿、4.ビジネスホテル。その特徴は

1.宿坊
お遍路さん専用宿。一般客はいない。食事は宿泊お遍路さんと一緒。お遍路さんと親しくなれ、逆打ちお遍路、常連お遍路(結構複数回歩き遍路経験者が多い)さんとの出会いもあり、彼らとの情報交換ができる。でも、歩き遍路さんの宿泊は多いのかな??
夜・朝のお勤めがある。
ビジネスホテルを超える豪華な宿坊もあり、バレエティーに富んでいる?。お客対応はあまりよくないところが多いような感じ・・・・・ ・・でもどこかで宿泊体験をするべきでは。

2.お遍路宿
家族的であるためプライベート感に欠ける。
おかみさんからお遍路情報が得やすい。また、食事が宿泊お遍路さんと一緒の場合が多く、お遍路さんと親しくなれ、逆打ちお遍路、常連お遍路(結構複数回歩き遍路経験者が多い)さんとの出会いもあり、彼らとの情報交換ができる。
欠点は、風呂が小さく、遍路シーズンはゆっくり入浴できない。当たり外れがある。

3.国民宿舎、かんぽの宿
プライベートが守られる。
風呂にゆっくり入れる。特に国民宿舎、かんぽの宿は大浴場?でゆっくり、最高。
お遍路さんの宿泊が少なくお遍路さんとの交流が少ない。
宿泊料金は民宿より少々高め?。

4.旅館

ある旅館はお遍路宿に近い設備状況であったり・・・・・。ある旅館は国民宿舎、かんぽの宿のように大浴場を備えていたりさまざま

5.ビジネスホテル
プライベート感満点。お遍路さんとの交流はまずない。チェックイン、チェックアウトも気にすることはない。
食事はない。入浴はシャワー。県庁所在級都市での利用をお奨め。たまには良い。

4つのタイプの宿をミックスして楽しいお遍路に挑戦しよう!!!。

宿坊、お遍路宿、旅館・ホテル、通夜堂等の施設については、『四国遍路ひとり歩き同行二人地図版』の巻末参照

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今回、くちコミ遍路宿情報を整理することにより判明したことは、多くのお遍路宿、旅館が閉館していた。
その要因として、
☆経営者の高齢化、設備の老朽化
▽お遍路さんの嗜好。ウオシュレット、Wifi設備等のある宿泊施設を選定
◎21-22番札所間のように遍路道の変更によりお客さんの減少?により閉館?

お遍路の必需品

一番目は、なんといっても靴
1200㎞の工程を走破するには、まず自分の身を支える足を保護する靴&靴下です。
私は、昔、山登りの経験があり足には自信があり、また豆対策を講じましたが、結果として豆との戦いがありました。
靴はジョギングシューズであったのが原因・・・・・・・・ なんといっても靴
は靴下もセットでスポーツ用品店でじっくり専門店員と相談し購入する必要があります。私は靴底のしっかりしたトレッキングシューズを新たに購入、この問題をクリアできた。私はトレッキングシューズをお勧めします。靴下に必要な要素は、ずれない、擦れない、蒸れないこと。2016年2月、歩き遍路5回目の「O」さんと12番札所焼山寺へ一緒に遍路。その時に豆対策が話題に。「O」さんの装備は

理想の靴下と靴?(2016.2)
理想の靴下と靴?(2016.2)

昨年9月頃、関東からの60歳過ぎの夫婦の歩き遍路。奥さんはハイキングスタイルにトレッキングシューズ。旦那は昔の装束、菅笠、地下足袋。足は豆だらけ???交通機関を利用しての遍路に変更???
18番札所恩山寺前のバス停から19番札所立江寺までおんぼろの車でお接待をした。

2番目は、『四国遍路ひとり歩き動向二人 地図編』

四国遍路ひとり歩き同行二人
四国遍路ひとり歩き同行二人

徳島県生まれ、仕事の関係で高松、高知、松山勤務経験もあり土地勘はそれなりにあると思い込み、「道路地図とお遍路道標」を頼りに挑戦しましたが、迷うこと再々。これを購入し解消。これなくしてはダメ?。必須用品。でも最新情報が漏れている場合も。チョット注意してね!?。

3番目は、リックサックと頭陀袋。
約40日、雨風の日。山道、ぬかるみ道。衣類は撥水性の良いものを!!!。行動用と旅篭くつろぎ用。行動用は毎日洗濯。荷物は極力少なくし、全てで10kg以内???
リュックサックも靴と同じようにスポーツ店で用途を説明し『自分の歩き遍路に適した容量のリュックサック』を選定することをお勧めします。これは宿泊施設を利用することが前提。野宿、テント、通夜堂、善根宿等を利用する場合は、今までの自分の山登り等の経験、先人の体験談を調査して自分の歩き遍路に適したリックを準備してね!!

理想の頭陀袋?(2016.2)
理想の頭陀袋?(2016.2)

頭陀袋は、大きめで防水に効いたものを選ぶこと。私は、この袋に念珠、納札、ローソク、ライター、カメラ、飲み物、メモ帳、筆記用具等を入れて遍路をしました。
なお、もう一度念押しに言いますが、リュッサックは、歩き遍路体験談をウエブ上でチェックし購入することを勧めます。
雨具も重要。スポーツ店で調達しよう。

その他必要な用品は
納経帳、金剛杖、念珠、白衣、お袈裟、鈴、菅笠、納札等があります。
必要な用品は、ウエブ上で事前にチェックし、☆一括揃える方法 ◇最低必要な納経帳と納札を揃え、あとは順次必要に応じ2番札所以降の納経所で購入する方法。 ▽ろうそく、線香、ライター等は、JR板東駅から一番札所に向かう途中の県道沿いの100円ショップで調達できます。