納経について(その2)

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更新日:2017/01/26

1.四国霊場の納経方法は3つ。 納経その1=》
(1)納経帳、(2)掛軸、(3)白衣。

imn_09012.四国霊場別格の場合
(1)納経帳のほかに   (2)20の札所をお参りした際にお寺の名前の入った珠を頂き、それを二十ケ寺
念珠に仕立てる。imn_8901h

3.納経帳のパターン
imn_09024.納経帳への記帳?
通常は毛筆である。しかし、昔は今とは少し違っていたようだ。

私が最初にお遍路した1973年。第4番札所大日寺の記帳は木版のようなもので押されたものであった。手書きでないので、私は、「何だ、手抜きじゃないか」と感じていた。でも、掬水へんろ館 HP資料をみて、なるほどと納得  以下資料引用(この記事は2001年?)。

木版納経 1973年 04番札所
木版納経 1973年 04番札所
04番札所大日寺納経 左:毛筆(2010年) 右:木版(1973年)
04番札所大日寺納経 左:毛筆(2010年) 右:木版(1973年)

本来、四国88カ所の納経は木版を押す。こちらの方が原型だということです。それがなぜ手書き主流になってきたのかは分かりません。
しかし、最近、大日寺でも、その貴重な木版納経がついに姿を消しました。2000年1月に妻と二人で遍路をしたときに、他の札所と同じように手書きの納経になっていたのです。今回は由来を知った上で木版納経との再会を楽しみにしていただけに、またまたガッカリしてしまいました
納経所の話によると、「88カ所の中で、古来の形式を今まで保ってきたのはここだけだったが、経緯を知らない参拝客からは『木版だとありがたみが少ない』などという声もあった。先代が亡くなったのを機に、今年から手書きで納経することにした」とのことです。残念な気もしますね。
他に変わった納経としては、第3番奥の院「愛染院」の刷毛納経があります。四国で唯一だそうですが、筆の代わりに刷毛を使って墨書してくれます。「雲さん」のホームページで知ったので、2000年1月の2巡目の遍路のとき立ち寄って納経して頂きました。


また、同じお寺でも書き手が異なるとこれが同じお寺の納経かとうたがいたくなる。

imn_5900h
59番札所国分寺
imn_2100h
21番札所太龍寺

5.記念納経
(1)1973年弘法大師御生誕1200年記念imn_0401h
(2)1984年弘法大師御御入定1150年記念 imn_0288h
(3)2015年弘法大師御開場1200年記念
imn_4100h

6.非常にわかりやすい納経

imnb_1100h
別格13番札所仙龍寺
imn_5500h
55番札所南光坊

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