遍路用語について

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更新日:2017/01/26

1.札所(ふだしょ)
参拝してお札を納める所という意味で、お遍路で巡る88ヶ所のお寺のことを指します。

2.打つ(うつ)
札所を参拝すること。今のようにお寺に納札を納める代わりに昔はお寺を参拝した際に巡礼者が本堂や門に木製・銅製の納札を打ち付けていたことに由来しています。

3.順打ち(じゅんうち)
札所番号順に巡礼する方法

4.逆打ち(ぎゃくうち)
札所番号を逆から反対まわりに巡礼する方法。案内などが順打ちに沿ってあるため、順打ちの3倍難しいと言われいる。 そのため順打ちよりも御利益があるとされている。?
閏年と逆打ち(ぎゃくうち)
衛門三郎が「逆打ち」で廻って弘法大師に会えた年が閏年だったので、閏年に「逆打ち」すると弘法大師に会えるという伝説が今に残っています。

5.通し打ち(とおしうち)
札所を一度にすべて巡礼する方法。?

6.一国参り(いっこくまいり)
四国4県の1県ずつ巡礼する方法。

7.区切り打ち(くぎりうち)
札所を数カ所に区分けして巡礼する方法。

8.お礼参り
結願後に、最初の札所まで戻ること。また、お大師さま(弘法大師)が入定している高野山に参詣すること。

9.満願(まんがん)
88ヶ所全てを巡拝し、高野山金剛峯寺奥之院にお礼参りとして参拝すること。

10.発願寺(ほつがんじ)
最初のお寺を打つこと。お遍路はどこから打ち始めても自由なので、巡礼を始めた寺がその人にとっての発願寺となります。

11.結願寺(けちがんじ)
88ヶ所を全て巡拝し終えること。1番「霊山寺」から順に打っていくと、88番「大窪寺」が結願の寺となります。また、お遍路の回り方は自由なので、最後の巡拝を終えた寺がその人にとって結願寺となります。

12.本堂
その寺の本尊(主とする仏・菩薩。薬師如来、十二面観世音菩薩など)を祀っているお堂。

13.大師堂
寺の中で弘法大師が祀られているお堂のこと。

14.通夜堂
札所の寺内にあるお堂などの宿泊施設。そこに泊めてもらうことを「お通夜する」といいます。現在は、通夜堂のある札所は少ない。

15.善根宿(ぜんこんやど・ぜごんやど)
お遍路さん対して宿を提供するお接待の一つの形。

16.お大師さま
弘法大師・空海のこと。四国の人たちは、弘法大師とはいわずお大師様と呼びます。また、四国では今もお大師さまが遍路道を巡っているとされています。

16.南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
弘法大師のご宝号。参拝の際やお接待をいただいたときに唱える他、お遍路同士の挨拶にも使われます。

17.同行二人
一人でいても常に弘法大師がそばにいるという意味。つまり遍路は大師さまとの二人旅。

18.お勤め
通常は、お寺で行われる法要や勤行のことを指します。札所での参拝・納経・お遍路自体もお勤めです。

19.功徳(くどく)
善い行いをすることが果報につながるということ。

20.納め札
各札所で本堂と大師堂の2箇所で納めるお札。巡拝回数が1回~4回目までの方は白札、5回~7回目が青い納め札、8~24回目が赤い納め札、 25回~49回目が銀色の納め札、50~100回目の方は金色の納め札を納めることになっている。

21.お接待
お遍路さんに対して施しを行う慣習。

22.遍路ころがし
遍路道の中でも急な坂道の続く難所のこと。11番「藤井寺」から12番「焼山寺」への山道、20番「鶴林寺」から21番「太龍寺」への山道の他、60番「横峰寺」、66番「雲辺寺」、80番「国分寺」から81番「白峯寺」などの登りが有名です。

23.重ね印
一度、納経朱印を受けた納経帳に二回目以後の巡礼でも重ねて朱印を受けることで、重ね判とも。一回目は黒書での記入し朱印を受けるが、二回目以降は朱印のみを受ける。

24.関所寺
関所寺(せきしょでら)とは、お大師さまの審判を受けるところで邪悪なものは先に進めないといわれているお札所のことです。
四国の各県に一カ所づつ関所寺があり、それぞれがその県で一番の難所となっています。
徳島県は第19番立江寺、高知県は第27番神峰寺、愛媛県は第60番横峰寺、香川県は第66番雲辺寺と定められています。
立江寺には、昔、夫を殺し男と逃げてきた女がこの寺に辿り着き、鐘楼門の鐘の緒に髪が絡み付き肉ごと剥がれたという伝説があり、今も肉付き鐘の緒が安置されています。
関所寺は、『心の関所』とも言えるもので、日頃の行いや信仰心が試されるものです。その意味で自己反省を促されるお札所といえます。


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