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更新日:2018/09/30
・・・札所間情報・・・
ルート数:1ルート(途中古道有り)
距離:75Km 高低差:無し
難易度:最難関区間?(非常に厳しい)
別格:別格04番札所鯖大師
本区間のポイント
◇75kmにも及ぶ単調な遍路道。波浪が強い日は波しぶき
を被る?。四国遍路最難関の一つ。
◇高知県東洋町から24番最御岬寺までは遍路宿過疎地
ルート図
23番札所薬王寺を出発し 24番札所最御崎寺を目指す!
この区間距離は37番札所岩本寺から38番札所金剛福寺までの80.4㎞に次ぐ長丁場だ。
距離は二番目でも難度はこちらが高いと思う。その理由は、このコースの高知県境から最御崎寺までの約40㎞は集落も少なく単調で、ただ黙々と歩かなければならない。また、東洋町から室戸岬までの35㎞の区間は、佐喜浜の先(約20㎞)に民宿が二軒あるだけで宿過疎地帯でもある。この民宿のある場所はサーフィンのメッカでもある。シーズン中(彼岸時期、サーフィンシーズン等々)の宿確保は大変だ。どこに宿泊するか?、ペース配分も考えて行かないとだめだよ!!!。
ただ、安心できることが一つある。それは、このルートは単調なため道を誤ることがないことだ。
また、日和佐からは、国道55号線道路中央に徳島からの距離が白いペンキで書かれている。単調な海岸線を行く『歩き遍路』を奮起させてくれる!?。この表示は災害事故等においてヘリコプターによる調査時に災害場所の確定等をする場合、参考にするそうです!?
この長い区間は、3つのパートに分けてお遍路?
【パート1】
23番薬王寺から別格04番札所鯖大師:距離は19.6㎞。
23番札所薬王寺から別格04番札所鯖大師本坊の遍路道は山あり、谷あり、海岸線あり、変化に富んでいる。薬王寺仁王門脇に『道の駅 日和佐』が、ここは足湯もあるよ。
仁王門から約300m遍路するとJR軌道の高架橋が。この脇左の側道は旧遍路道。是非、このコースを遍路してもらいたい。国道と並行しているため距離はほぼ同じ。約2㎞先で国道遍路道に合流。なお、『四国遍路ひとり歩き同行二人地図』には、このコースは記載されていない。
JR軌道沿いを遍路すると右側に地蔵堂が有りその脇に約350年前に設けられた『真念しるべ石』がある。
ここで新たな情報。国道55号線の路面には起点徳島からの距離が明示されている。
薬王寺から16.9㎞地点(八坂トンネル出口)から19.7㎞地点(別格04番札所鯖大師本坊)までの2.8㎞区間は「四国遍路ひとり歩き同行二人」に記載されて無い、昔のへんろ道がある。
現在、徳島県牟岐町から高知県室戸市までは、海岸沿いの道路が整備された単調なへんろ道だ。
江戸時代から戦前まで高知市内から大阪へは、高知から26番-27番札所間にある奈半利町へ。そこから山間部を通る野根山街道で東洋町に行き、東洋町から海路で大阪へ向かうのが主要街道であった。なお、東洋町から大阪までの航路は、瀬戸大橋開通まで?運行されていた。
戦前の?徳島県南部から24番札所最御岬寺までの海岸線の道路は整備されておらず、お遍路さんは、牟岐町付近から室戸岬まで道なき道をお遍路しなければならないようであった?。その昔のへんろ道を体験できるのがこのコースと思われる。時間にして30分程度余分に要するが、是非、このお遍路道を。
ここでの起点は八坂トンネル出口とした。国道を500m程行くと内妻トンネル。
昔(昭和初期以前?)は、ここを左折し、旧へんろ道で松坂峠、古江海岸のへんろ道。まずは山道
松坂峠へは結構キツイ標高差60mの登り、そこから下り古江海岸
海岸線沿いのへんろ道を500m程
再び国道55号線に合流し、国道沿いの道を約1.0㎞行くと福良トンネル。トンネル手前に土佐浜街道の看板。普通はこのトンネルをへんろだが、今回は、この土佐浜街道を辿って04番札所鯖大師本坊裏口へ。トンネルへんろ道より少し(10分程度)時間を要するが。へんろ道は綺麗に整備されている。
是非、この道へんろ路を遍路してもらいたい。
仁王門からお遍路するとコジンマリした感じだが、裏からお遍路すると異なった風景がみえるよ
通常のへんろ道は、福良トンネル通過すると左わきに鯖瀬大福が。また、右には鯖大師本坊の大きな看板がある。
鯖瀬大福で一服。通常はパック売りだが、お遍路さんには個別売りしてくれる。鯖瀬大福は私好みの甘さ。一個70円。
鯖大師本坊からすこし遍路すると、JR高架(浅川駅)から少し行った右側に「ふくながCafe」がある。チョット立寄ってみる!。感じのよいおかみさんが。また、お遍路情報も得られるよ。
【パート2】
別格04番札所鯖大師から東洋大師:距離は21.3㎞。
鯖大師から東洋大師までの遍路道も山、海岸を縫って走る国道沿い。山あり、谷あり、海岸線あり、変化に富んでいる。
「道の駅宍喰温泉」前の国道路面表示88km地点を少し遍路し、トンネルを抜けると「発心の道場(阿波)」から「修行の道場(土佐)」へ。県境トンネルから東洋大師までは約7㎞。
東洋大師がある野根から最御崎寺までの遍路道は、大正時代末期までは(ほんの100年前まで)道路が整備されておらず、道のない海岸沿いで足場の悪いところを行かねばならず、満潮で海岸線を歩けない場合は、東洋大師で一旦体制を整え野根山越えで最御崎寺へ向かったそうです。海が荒れお遍路できない場合は東洋大師に逗留を余儀なくされた。東洋大師には、その時の名残である?通夜堂がある。
【パート3】
東洋大師から24番札所最御崎寺:距離は約35㎞。
24番札所最御崎寺までは、単調な海岸線沿いの遍路道。夏の台風シーズンで波浪があるときはまともに波しぶきをかぶることもある。ただ、黙々と歩く。写真は国道距離99km地点から30㎞先の室戸岬を望む。夫婦岩が見えてくると最御岬寺まで、あと少しだ。また、夫婦岩から先は民家も点在し風景も変化してくる。
この区間は遍路宿も少なく遍路過疎地帯でもあるので、事前の遍路計画が必須であるのだ!。
御蔵洞は伝説ではなく、本当に弘法大師が悟りを開いた修行の場。
周辺はジオパークに認定されている。
海岸線から最御岬寺まで、最後の165mを登ると仁王門に
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