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更新日:2017/01/26
渡し船は、戦後しばらく多くの場所で運行されていた。お遍路道沿いでは10番札所切幡寺-11番札所藤井寺間の吉野川の渡し船等いたるところにあったが。
しかし、架橋技術やトンネル等土木技術の発達、高度成長期の道路整備等により戦後、急速に衰退し、現在全国に残っている渡し船は37カ所(2016.10)。そのうち四国にあるのは7カ所。(Wikipedia引用)
おへんろ道沿いに残っている渡し船は2カ所。32番札所禅師峰寺-33番札所雪蹊寺間にある浦戸湾を運行する「長浜種崎県営渡船」。現在運航している渡し船の中でも数少ない定期運航だ。本ルート情報はここ(32番札所~33番札所情報)をクリックしてね
渡し船は情緒があるよ!。
長浜港からは古い漁師街並みが
37番札所岩本寺-38番札所金剛福寺間にある四万十川を運行する「下田・初崎渡し」は予約制。この渡し船は昔のお遍路道。
四万十川をお遍路するルートは2つ。【ルート1】下田・初崎渡しルート。、【ルート2】四万十大橋ルート。下田・初崎渡しルートは、ルート2と比較すると距離はほぼ同等だ。情緒があるよ!!!。是非このルートをお遍路してもらいたい。
利用方法はビオス大XXXから約3㎞地点の田野浦集落三叉路を右に遍路すると四万十大橋へ。左へ遍路すると双海経由で『下田の渡し』乗場へ。
利用するお遍路さんは、田野浦三叉路付近で沖船長さんに連絡し(090-8698-3809)運行状況を確認しお遍路ルートを決める必要がある。運航時間は8時頃から17時頃。乗船料金は500円。
◇「 2013年の下田の渡しルート経験状況」 「道の駅ビオスおおがた」、大規模公園を遍路し、石崎を過ぎると『渡し欠航』の看板。下田への遍路道と四万十大橋の分岐点田野浦でも『渡し欠航』の看板。天候はそんなに悪くないのに、なぜと思いながら進む。双海の分岐点でも『渡し欠航』の看板。下田への遍路はあきらめ四万十大橋へのコースに変更した。 ◇「沖船長からの情報等について」 今回(2016.5)、ブログ写真撮影のため下田へ車で遍路した。機会があれば沖船頭さんにお会いできればと思っていた。朝6時過ぎであったが幸運にもお会いすることができた。 沖さんは昔、船長として全国の港を航行した経験がある。四万十川河口の下田港は土砂が堆積し河口の流れが複雑で波ができやすいそうで、利根川河口と並び難所だそうです。利根川は潮の流れ。四万十川は高波だそうです。天候が良くても欠航せざるを得ない場合も多々あるとのこと。天気は良くても、沖船頭さん(090-8689-3809)に運行状況を必ず確認してもらいたい。 「下田の渡し」は、四万十市営の定期運航便として運航をしていたが、上流に多くの橋が設けられ利用客が減り、2005年12月に廃止された。幸運にも2009年4月、地元住民らで作る「下田の渡し保存会」により復活し、現在は運行中である。 年間の利用者は300人程度だそうです。利用者のほとんどがお遍路さん。地元の人の利用者は高齢者で川向う(初崎⇔下田)の実家、知り合い宅訪問時等にこの渡しを利用されているそうです。 地元の人の「下田の渡し」の認知度は低かった。私が写真撮影遍路で地元を訪れた時、地元の人に「渡し船乗場はどこですか?」と聞いたが、「渡し船乗場?」。復活していることを知らなかった。しかし、お遍路さんが利用しているので、最近、「少し認知度も上がっている」とのこと。
渡船場は、下田港の河口より。下田漁協事務所脇から出航。
下田港から対岸の初崎港へ。
歩き遍路の方へ。このルートを選択することをできるのは「歩き遍路の特権」。距離的には【ルート2】より短いのかな?。宿泊施設は「ペンションひらの」があるよ。
初崎から国道321号線の津倉淵までは概ね3.5㎞。初崎集落を抜け、水門横の立派な343号線を行く。大きな建物を通り過ぎると、左側に水色の小屋が、ここを左に曲がりお遍路するとルート1・2との合流地点である津倉淵へ
本ルート情報は38番札所=>>