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更新日:2018/09/30
・・・札所間情報・・・
ルート数:3ルート
距離:灘道 50.2㎞ 中道 50.8㎞ 篠山道 67.2km
高低差:灘道 462m 中道 588m 篠山道 1065m
難易度:大変(距離も長く標高差も有る)
別格:-
本区間のポイント
中道は隠れた四国遍路道の一つ。健脚者、複数回歩き遍路さんは是非、辿ってくださいね。
「3筋のへんろ道」
真念の「四国遍路道指南(道しるべ)」(1687年)には「一すぢ なだ道 のり十三里。 一すぢ 中道大がんだう越え のり十三里。 一すぢ さゝ山越 のり十四里半。 三すぢともに岩ぶち満願寺に至る。」と記されている。
灘道 50.1㎞
藩政時代は標高地点が柏坂の460mで3ルートの中で一番低く海沿いの人家も多い道筋で遍路の利用も一番多かったようです。
現在も殆どのお遍路さんがこのルートを辿っている。
中道 50.8㎞
標高555mの大岩道と558mの小岩道の2つの峠を越えるルート。藩政時代は藩主・代官や幕府の巡見使が通り、一里塚も整備された主街道。
戦後は、この街道を利用するお遍路は殆どなく、遍路道は荒廃していた。
「四国へんろ道文化」世界遺産化の会は、200X年より中道の復元整備活動を開始。大森さんを中心に整備中。
現在は、隠れたへんろ道だが、約20㎞、道しるべも少ない。また、食材・飲料水調達場所も少ない四国遍路道屈指の難路かな。
篠山道 67.2㎞
標高1065mの篠山を越えるルート。篠山は古代から修験道の霊場とあがめられており、初めての遍路は篠山に参る習わしもあり、利用者が相当あった。
現在も古代の習わしにより篠山を訪れる遍路もいるが、数は少ない。
40番札所 観自在寺を出発し 41番札所 龍光寺を目指す!
40番札所観自在寺から41番札所龍光寺まで3ルート。この区間は見どころも多く遍路途上に別格6番札所龍光院があるので2つのパートに分けて説明
【パート1】 40番観自在寺から別格06番龍光院 約40-60㎞
【パート2】 別格06番龍光院から41番龍光寺 約10㎞
【パート1】 40番観自在寺から別格06番龍光院へ
灘道ルート 多くのお遍路さんが歩いている遍路道
愛南町市街地、山間、海岸沿いの遍路道を約10㎞行くと内海集落へ。ここで右に折れ山手に遍路すると中務茂兵衛(なかつかさもへい 1845-1921)が設置した道しるべを左に確認し柏坂登口へ
ここから柏坂の遍路道は整備されている。いろんな道しるべが
登り口から約2㎞すると柳水大師へ
少し登り水平道を約1㎞遍路し清水大師(標高460m)へ。
今回(2016.12.16)、この道は二回目の遍路。寒波で清水大師周辺は雪化粧
ここから少し下ると由良湾の景色を展望することができるが、雪空のためダメ。ここから約5㎞で国道56号線に。芳原川沿いの遍路道を更に約6㎞遍路すると中間地点である津島町に着く。「道の駅 島津やすらぎの里」があり、温泉も隣接している。
津島町から少し行くと松尾トンネル。どちらの道を選ぶ?。 トンネル道それとも旧の遍路道?。旧道は左。旧道を50m程登るとサッシ窓があり雨風が凌げる休憩所がある。綺麗に清掃して有気持ちが良かった。
標高差100m、1.5㎞程度の山道を辿ると標高220mに位置する「わんや東屋」へ。
わんや東屋から整備された遍路道、砕石場脇の遍路道を辿り約3㎞で国道56号線へ
ここから宇和島城下手前の馬目木大師まで6㎞程度。ここから少し行くと神田川に突き当たる。遍路道は左に曲がり上流に向かって300m程進み、左に折れ橋を渡り市街地経由で別格06番龍光院へ
市街地JR宇和島駅の近く、別格06番札所龍光院手前10分程度の遍路道途上に「おいしいチャンポン等の店 菊屋(0895-22-1145)」がある。場所は宿毛街道 丸の内交差点を右折し、そこから約100m先の左側に。私はチャンポン小(820円)を注文。少々高い?気もしたが。ボリュムたっぷりの中盛???・・・で満足。カレーうどんもおいしいそうです。
菊屋を出て角を右に曲がって少し行ったところが別格06番龍光院だよ。是非、参拝してもらいたい。
2016年5月、写真撮影遍路で宇和島城を訪れた時、宇和島城観光ガイドさんに江戸期の宇和島城下の遍路事情を聞くことができた。『宇和島藩は、馬目木大師北側の神田川脇に「南の番所」。別格06番龍光院に「北の番所」を設け、城下に出入りする旅人を管理?。お遍路さんに対しては、藩内の滞在期間は7日以内。城下の通過を禁止し、神田川沿い左回りの遍路道を辿って龍光院へ行かせる等厳しい面もあった。一方、お遍路途中、藩内で病気等困ったことがあれば庄屋等に申し出ることと御触れを出している」とのこと。
宇和島城は100名城の一つ。
「中道ルート」
「四国へんろ道文化」世界遺産化の会は、 大森さんを中心に 200X年より中道の復元整備活動を開始。
中道は、現在、隠れたへんろ道だ。道しるべも少ない。また、食材・飲料水調達場所も少ない四国遍路道屈指の難路かな。
「中道へんろ道」
とある歩きへんろは、2021年7月31日、40番札所観自在寺手前のスーパーFujiから満願寺までの約25㎞を猛暑と戦いながら歩き遍路に挑戦。このルート概要について現地リポートするよ!。参考にしてね。
40番札所観自在寺手前の スーパーFujiから県道295号線を1.8㎞ 程歩くと十字路に。ここを右折し中道へ
赤い道しるべがあるよ。生活道を200m程歩くと右折。ここが旧道の起点?
生活道を200m(2021.7) 右折し中道へ(2021.7)
ここから標高555mの大岩道へは5.1㎞。整備されている。
道しるべは整備(2021.7) 大雨時の対策も(20217)
尾根道も整備(2021.7) 大岩道手前(2021.7)
大岩道峠(2021.7) 大岩道峠からの眺め(2021.7)
大岩道峠から僧都集落の車道まで2.3㎞。下り道は鹿除け柵のゲートを5カ所通過して行く。夏場なので少しブッシュ道。車道手前は石畳に
鹿除け柵。5ケ所?(2021.7) 先人が石畳整備?(2021.7)
僧都集落の車道を1.5㎞程歩く。中心部に唯一残された「一里塚」がある。僧都集落-岩松へのコミュニティーバスが1日5便。自動販売機から50m先右側に 雑貨店もあるよ。
唯一残された一里塚(2021.7) 神社&自動販売機(2021.7)
食料調達/ビールも(2021.7) 飴玉/ラーメン調達(2021.7)
岩松へ5便あるよ(2021.7) 小岩道へ(2021.7)
僧都集落から小岩道までは約2.5㎞。登り口の三差路を左に。整備された遍路道。途中水場もある。車道に交差。ここまでくると小岩道588mはすぐ近く。
ここは左だよ(2021.7) 伐採地を(2021.7)
水浴びを楽しむ(201.7) 道路と交差.あと少し(2021.7)
小岩道峠(588m)は、見晴らしは良くない。峠は工事中。上槇集落への下り道は分かりずらい。要注意‼
小岩道峠(2021.7) 車道と無線基地の間を(2021.7)
遍路道を下る(2021.7) 庭先を遍路し一般道へ(2021.7)
上槇集落道は亀岡宅の庭を通り抜けていく。亀岡宅傍に「四国へんろ道文化」世界遺産化の会が管理する宿がある。
遍路道を振り返る(2021.7) 右奥にへんろ宿が(2021.7)
全景(2021.7) 寝室(2021.7)
亀岡宅から300m程車道を歩くと。分かりにくい分岐点。道しるべもあるが見過ごしてう❓。とある歩きも見過ごしてまった。また、この周辺はブッシュが深く遍路道がわかりずらいので気をつけてね。現在は大森さんが整備中。
上槇から本俵までの5.4㎞は車道と並走する尾根道でチョット気をつけてね。
ここは左だよ‼要注意(2021.7) 整備中の遍路道(2021.7)
上槇で中道、野井坂遍路道を保全している大森さんと合流。草刈りをしながら歩き遍路。大日如来の遍路道は草刈りが不可欠❓
大森さん大日如来
で草刈り(2021.7)大日如来(2021.7)
尾根道(2021.7) 車道/遍路道(2021.7)
尾根道歩き遍路道と並行して車道が整備されている。分岐点では尾根道を見失いように。
車道脇の遍路道(2021.7) 三角地点(2021.7)
満願寺手前の約5.4㎞は車道遍路道。灼熱の遍路道は厳しかった。
追ノ川大師堂(2021.7) 灼熱の車遍路道(2021.7)
3つの遍路道の合流地点の満願寺へ
満願寺全景(2021.7) 本堂(2017.7)
【パート2】 別格06番龍光院から41番龍光寺まで距離は9.9㎞
JR宇和島駅南側を行き、JR踏切を渡りJR北宇和島駅方向へ。JR北宇和島駅をを過ぎると川沿いのなだらかな登りの遍路道(県道57号線)。務田で左折し龍光寺まで約2㎞。
龍光寺の参道はなんとなく違和感を感じる。正面に赤い鳥居(お稲荷さん)。札所はどこ?。参道の階段を登って行くと、赤い鳥居のすぐ手前の両サイドに龍光寺がある。左側が本堂、階段を挟んで太子堂。奥が稲荷神社。ここも仏さんと神さんが同居している。
この参道の左側に和菓子屋の風月庵がある。試食もできお茶のサービスも。チョット寄ってみては!?。おいしかったよ。奥さんの笑顔が印象的であった。
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