ブログUP日:2021日5月12日
歩き遍路靴の現状
へんろの里前を歩く遍路さんが履いている靴は、ランニングシューズ、トレッキングシューズ、ズック靴、登山靴、地下足袋等と多種多様である。時たま足を引きずりながら歩いているお遍路さんを見かける。「どうしたんですか?」と聞くと、靴擦れ、筋肉痛もしくは関節痛だ。
その原因は? 靴がフィツトしていない。長時間歩行のための疲労等々。
四国霊場の歩き遍路道は約1200㎞。3番札所奥之院愛染院周辺は未舗装で歩き遍路にやさしいへん ろ道。11番札所藤井寺から12番札所焼山寺までは起伏のある山道。17番札所井戸寺から18番札所恩山寺までは徳島市街地のアスファルト道を遍路する。歩き遍路道の約90%?は平坦なアスファルト道路である。しかし、変化に富んだのへんろ道の状況にあった靴に履き替えることは困難である。
一番札所から約40㎞地点、12番札所焼山寺遍路転がし起点にある「吉野旅館」と一番札所から約100㎞地点に位置し19番札所手前にある遍路宿「鮒の里」に靴事情について聞いてみた。
吉野旅館で年間約10名、鮒の里で約30名のお遍路さんが靴を買い替えている。一番多いのが登山靴を履いているお遍路さんのようだ。靴買い替え状況は、多くのお遍路さんは靴底が少し厚めのトレッキングシューズだそうだ。
靴買替の原因は?
靴買替原因の二大要因?は、一番は靴が足にフィットしていない。二番は歩き遍路に適した靴を履いていない。 これが原因で靴擦れ、筋肉痛が発症し歩き遍路に支障が発生。これが原因で歩き遍路を中断もしくは諦めるお遍路さんは非常に多いようだ。
歩き遍路に適した靴は?
何といっても歩き遍路に適した靴の選定が欠かせない。とある歩き遍路は、師匠であるMさんに歩き遍路に合った靴に関するアドバイスを求めると「400g以下の防水用ウォーキングシューズ」で価格は一万円程度の商品を勧めてくれた。
靴擦れ予防法は?
靴擦れが発症しやすい場所は、つま先、甲、土踏まず、踵、くるぶし。その予防策として
①つま先の予防策として5本指ソックスが
②甲は靴ひもの締め方に工夫が必要
③今までの靴擦れ体験から、想定される場所にテーピング用絆創膏で保護 テーピングの方法は
筋肉痛予防法は?
筋肉痛は筋肉疲労の赤信号。
筋肉痛の予防策は?。膝下にサポータ(ザムスターJKバンド)をきつくない程度に巻くと効果があるよ。価格は1,500円程度。
なお、膝を覆うサポーターは摩擦により皮膚かぶれの可能性があるのでお勧めできない。