四国遍路の遷り変り(その4:遍路の多様化/外国人遍路の急増)

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ブログUP日:2018/09/16

「四国遍路の遷り変り」 修行の地四国・成立/四国遍路の大衆化/観光遍路/遍路の多様化・国際化へ 4+αに分け整理
Ⅰ.修行の地四国から四国遍路の成立(5XX~江戸期)
Ⅱ.四国遍路が一般人に開かれる(168X年~1940年代)
Ⅲ.観光遍路の時代/歩き遍路衰退(戦後~昭和/平成?)
Ⅳ.遍路の多様化/国際化(昭和/平成~)
Ⅴ.「四国88か所遍路 大衆/普及の父『真念/中務茂兵衛』」&□□「四国別格20霊場」について


そのⅣでは、遍路の多様化/国際化(昭和/平成~)

☆遍路の多様化/変化
◦高度成長期後、日本人価値観の変化が!?!。信仰のための遍路のほか、例えば健康/趣味(ジョギング等)の延長線に遍路が。その頃から「歩き遍路が見直される!?!」
戦後、時代と共に「お遍路さんの贅沢化」
・昔ながらのお遍路宿は敬遠されるように
  □相部屋形式を嫌い個室志向に。遍路宿を廃業した女将さん越  の声が生々しい。ある暴風時、夕方、歩き遍路さんが飛び□ □込んできた。部屋は7部屋。満室。相部屋をお願いしたとこ□ □ろ全員素知らぬ顔。やむなく断る。この時、昔の人情は何□□□処に。
時代は変わった。
□  欄間を通して隣の明かりが漏れることに苦情
□  共同風呂なのに、湯を抜き、新たにお湯を注入等々
・昔は、通常相部屋、共同風呂、食事は食堂で。お遍路の苦労□し等を共有する場であり遍路宿の良さであったと思う。

◦歩き遍路ツアーも企画され人気も上々。「高級ホテル&豪華食事歩き遍路ツアー」も
◦「道の駅を利用しての『車泊遍路』の増加?!?」等々
◦体験遍路 企業が新入社員研修で体験遍路 例えば2泊3日遍路□□□□□□(2018年は4件確認)
□□□□□□外国人が体験遍路(3日程度が多いな??!)


☆外国人歩き遍路の急増
◦ここ数年、多くの外国人遍路が現れる。特にヨーロッパ、台湾からのお遍路さんが多い。
□□その理由は四国遍路を紹介する紀行本が出版されたり、TVで四国霊場紀行等々。具体的には数年前、フランス人と台湾人等が四国遍路紀行本を出版。デンマークでは昨年?(2017年)放送局が四国霊場紀行を放映。

 また、ヨーロッパ人が多いのは日本人がサンティアゴ・デコンポステーラゴ巡礼時であった巡礼者に四国霊場を紹介。ヨーロッパ人遍路はサンティアゴ・デ・コンポステーラ経験者が多い
 今年(2018.1~2018.8.)、「遍路サロンめだかの里」等で情報を交わしたお遍路さんは251人、そのうち外国人は91人(36%)国籍は25か国にも達しています。
◦外国人遍路の特徴は
20~30歳代と若い世代が多い。

 ・野宿と宿泊施設併用。
 ・宿泊施設はドミトリ形式の簡易宿泊所を利用する傾向がある
外国人観光者増加に伴い宿に関する法律の整備と変化
・2016年(平成28年)4月、外国人観光客要望に対応するために□□旅館業法(昭和23年法律第138号)の一部改定。ホテルや旅□□館とは違い認可基準が緩和された「経営形態の一つとし簡易□□宿所」が追加となった。
□・2016年末時点の「簡易宿所数」は、全国29,559施設(愛媛県□□441施設、香川県308施設 徳島、高知?)(2018.8  日経新聞□□抜粋)この「簡易宿所」の宿経営も簡単なようで結構大変な□□ようです。?
・2018年(平成30年)6月に「住宅宿泊事業法」が施行された
□□郊外の「既存のお遍路宿」の多くは「旅館業法」の許可を受□□けていない。また、「住宅宿泊事業法:通称『民泊』」施行□□に基づき申請も検討するが「経営者の高齢化並びに設備近代□□化に要する経費等」から「住宅宿泊事業法施行」の壁をクリ□□アできず「民泊」の申請もせず従来どおり遍路宿を営業。も□□しくは、これを契機にやむなく廃業するお遍路宿もある。・近年、外国人遍路増加により遍路宿の形態も変化の兆しがみ□□られる。外国人遍路/若者日本人遍路をターゲットにドミトリ□□式の遍路宿(簡易宿所)に挑戦する方も。


今後の遍路宿の行方は???。郊外の遍路宿はピンチだ!!!
◦重複するが多くのお遍路宿経営者は高齢化している。また、お遍路さんの変化に対応できるよう近代化するにも金銭的に大変。
と言うのも「お遍路さんは3-5月、9-11月の約半年。宿泊料金も一泊二食で7000円弱」。特に海岸沿い、山間部等にある遍路宿は経営的に厳しいものがある。それにお遍路さんのマナーにも問題が、無断キャンセルも多いと聞く。キャンセルされると食材が無駄になる。経営に影響???!
◦外国人遍路が四国遍路文化の変革サインを発信!?!。
特にビジネスホテル等が無い郊外の遍路宿はどうなっていくのだろうか???。宿無地帯が出現!!?。非常に厳しい状況にある。しかし
よく耳にすることだが「外国人遍路はドミトリー形式(相部屋)の遍路宿をよく利用する」又「日本人より外国人が遍路文化を理解している/旅行マナーも良い!?!」。
外国人遍路の行動等が日本人遍路に影響が及べば好いのだが!!!。宿に関しては、「ドミトリー形式の遍路宿」の需要が増加すれば今後、昔の遍路宿(ドミトリー形式)を普及させることができる。
現在、日本人お遍路は現役引退の高齢者が大半で若者遍路が少ない。その理由はいろいろあるが、その一つとして「遍路費用が高額である」ことも影響していると思う。「ドミトリー形式の遍路宿」が普及すれば日本人若者もお遍路に挑戦しやすくなると思うのだが。


遍路宿文化を維持するには妙案が必要!!?。
遍路宿は旅館でもホテルでもない何かがあると感じるている「とある歩き遍路」。それって何!??・・・・・・。
お遍路宿はお遍路さんが安価で臨機応変に対応でき遍路宿間で遍路情報を共有し昔ながらの?!?・・・・・。
遍路宿を経営するには設備投資も高額だ。例えば、食事を提供するには家族用とお客さん用の食堂を分離する等細かい規定があるようだ!?!。特にお遍路さんだけを対象とした郊外のお遍路宿は経営の観点から非常に厳しい状況にある。
このため郊外で民家等を利用し高額費用でなくて手ごろな費用で「遍路宿」が経営できる環境整備が必要???!!!。例えば「四国遍路宿特区???」。なにか妙案を施さないと!?!
遍路宿は四国遍路文化の一つだ!!!。その遍路宿に対して不満があるのであれば遍路宿でなくビジネスホテル等を利用し遍路をしてみてはどうですかと・・・・・


・四国遍路善根宿も変化・・・・・・・・
「嫌われ者遍路宿泊施設???」 ⇒ 「お接待精神が進化し、お接待の一つとして「お遍路(特に歩き遍路)を無料で宿泊させお接待することへ????!」
善根宿を提供している家主さんも沢山いるが数年すると提供を辞める家主さんも多いと聞く。その理由は礼儀をわきまえないお遍路。お礼も言わず、掃除もせず使いたい放題。酒等を飲み大騒ぎ等々・・・・・・・
特に若いお遍路さんは「マナー」を守ろう!!!。さもなければ四国文化の一つである「善根宿」文化が消滅するかもしれないのだ!!!。
・【善根宿】とは:
大辞林より:諸国行脚の修行者・遍路、困っている旅行者を無料で泊める宿。施行せぎよう宿。
おかげ宿。
ディジタル大辞典より:修行僧や遍路、貧しい旅人などを無料で宿泊させる宿。宿泊させることは、
自ら巡礼を行うのと同じ功徳があるとされた。

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