野宿・野営遍路の課題と心得

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ブログUP日:2021/03/25

日本人、外国人遍路の若者の多くは、小屋、 テント等を利用する野宿・野営タイプが多い。
最近、複数回、歩き遍路を経験し 小屋事情等を把握している高齢歩き遍路者が 外国人野宿・野営遍路に徴発されたかどうかわからないが野宿遍路に挑戦している?。
近年の野宿・野営遍路者の増加に伴い地元住民とのトラブルも発生しているようだ???。その原因は?。


遍路休憩所‣小屋の課題は❔
「Shikoku Japan 88 Route Guide」に記載されている主要遍路道沿いの休憩所、小屋等は250カ所以上ある。これらの施設は、基本的に休憩所であり宿泊場所ではない。
この小屋利用に関して問題が生じている。どんな問題❔。
①お遍路さんの行動に起因するもの。例えばマナーを無視した行動。ごみの放置、飲酒等による騒音問題等。
②日本人、外国人遍路は小屋のマークがあれば小屋で野宿ができる?と判断。しかし、小屋には水道、トイレも無く又雨風を凌ぐ場所も無いため、排せつ物等に関 して地元住民との間で問題が生じている?。

遍路休憩所・小屋の利用方法について(<<=休憩所・小屋情報)
宿泊可能もしくは宿泊不可と明示されている小屋は稀である。ほとんどの小屋は宿泊の可否についての表示は無い。また、多くの小屋は水道、トイレ設備がない。
これら小屋の利用上の注意事項は
・水道、トイレの無い施設での野宿・野営は禁止。
・市街地・民家と隣接している施設での野宿・野営は禁止。
・野宿・野営した場合、 集団での飲酒等の禁止の厳守、使用後の
整理整頓の励行等が必須である。
過去、これらの規則を守らず、近隣等に迷惑をかけたため野宿・野営禁止となっている施設が散見される。
お遍路さんはこれらの小屋情報を知るべき情報源が乏しい。とある歩き遍路は、HPでこれらの小屋情報を提供していきたい。

道の駅の課題は❔
通常、車の夜間駐車(宿泊)は多くの施設が黙認?。ほとんど問題は生じていない?。しかし、歩き遍路が?道の駅の東屋を利用した場合、なぜ、こんな所で野宿するのかと邪魔者扱い?。

道の駅の利用方法について(<<=道の駅情報)
もし、あなたが道の駅で地元住民に「道の駅の東屋で泊まっていいですか?」と尋ねると多くの場合「わからない?」。施設の関係者であれば「断わられる」場合もある。また、高知県の道の夜須は野営・野宿禁止であるよ。
とある歩き遍路は、お遍路さんに利用したいのであれば、黙って、施設閉店後、人気が無くなった時を見計らって施設の片隅で目立たないように宿泊をするように助言。また、出発時にはきちっと清掃すること。あなたがゴミを放置したり、夜、飲酒等により近隣に迷惑をかけるような行為を行うと、その施設の責任者は、「道の駅エリア内での野営禁止」の看板を掲げるでしょう。「あなたの行為がその施設を使用できなくする当事者となりますよ。」と助言している。

JR等の無人駅舎での野宿・野営も禁止
田舎の無人駅舎であっても夜10時過まで列車は運行しており乗降者がいる。そのような公共の駅舎での野宿・野営は禁止である。
また、JR四国等は経費節減の観点?????から無人駅のトイレを廃止しており、小屋の利用と同様にトイレの無い場所での野宿・野営は禁止である。

キャンプ場の課題は❔
キャンプ場の使用料金は、車キャンプが基準となっている?。キャンプスペースは車の駐車場、バーベキューができるスペース等を考慮し非常に広い区画(例えば10m*10m)となっている。料金単位は車が基準?。使用時間は1日単位。シャワールームは夏期のみオープン。1日当たりの使用料は2,000円-3,000円程度?。
ほとんどのキャンプ場は、歩き遍路がキャンプすることを想定した料金体系にはなっていない?想定していない?。お遍路さんの場合、個人で利用、利用期間は午後3時頃?から翌朝7時頃?まで。占用スペースも限られた区画(例えば2m*2m)で十分。このような環境で車キャンプを基準とした料金がお遍路さんに適用されている場合が多い?。料金はゲストハウスと同程度の2,000-3,000円?。このため多くの歩き遍路は正規のルールを経ず、こそっとキャンプ。トラブルの原因に?。
とある歩き遍路は、今後、自治体等に対して、歩き遍路が野営することも考慮し、その条件に即した料金を設定するよう働きかけていくことが必要と感じている。

善根宿・通夜堂の課題は❔
 善根宿は、過去、ライ病等の患者、犯罪者等で村八分村となり世間から見放され、お遍路する人たちが多くいた?。これらのおへんろさんが集落内で宿泊するのを隔離するために集落の出入り口等に設けられた無料で泊まれる宿が善根宿?????。
 通夜堂は 死者を弔うために夜を通して仏事を勤行するための方々に寺の境内に設置されたお堂。 交通が不便な昔は、遠来の方で帰宅することができず宿泊施設としても利用?????。
四国では 本来の通夜のためのお堂ではなく、「歩き遍路」が無料で宿泊できる施設を「通夜堂」と呼んでいる?。歩き遍路にとってはありがたいお接待となっている。 昔は貧しく、世間から見放され限られたお遍路さん???が活用。しかし、近年、日本人の若者、外国人等の多くが無料で宿泊できる宿として、多くのお遍路さんが押しかけトラブルが生じている???。
とある歩き遍路が得た情報で、この一年(2020年)に閉鎖された善根宿は、17番札所近くの「栄タクシー」。22番札所近くの「菊屋」。高知の「萩森善根宿」が閉鎖。また、通夜堂も閉鎖しているところがある。
とある歩き遍路は、「善根宿、通夜堂」は戦前遍路時代の文化????。現在の遍路文化に即していないと解釈しています。また、善根宿を提供している方からHP等で公表しないで欲しいとの依頼もあるので善根宿、通夜堂に関する情報は発信する予定はありません。
これらの施設を利用する遍路さんへ。日本には、お布施という風習があります。翌日、出発する時には、お礼と感謝の意を込めて何某かのお布施を。

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