歩き遍路の宿Ⅱ:野宿型

ここでは野宿型について。野宿場所は 1.東屋等  2.通夜堂  3.善根宿  4.キャンプ地 5.車中泊等がある。

1.東屋:お遍路道沿いにいろんなタイプの東屋が数多くある。寝具を備え野宿できるところもある。残念なことであるが、ごく僅かであるが不届きな輩がいることである。暴飲騒ぎ、掃除もせずに使い放題・・・・・・。地元の人が清掃をし維持していることを知って欲しい。これもお遍路文化の賜物。

別格01番大山寺分岐地点にある東屋(2016.1)
別格01番大山寺分岐地点にある東屋(2016.1)
南岸側の東屋。トイレは約100m離れた高台の公園に(2016.2)
11番札所藤井寺への遍路道吉野川南岸側の東屋。トイレは約100m離れた高台の公園に(2016.2)
平等寺3つのルートが合流する阿瀬比の東屋(2016.3)
平等寺3つのルートが合流する阿瀬比の東屋(2016.3)

2.通夜堂:通夜堂(つやどう)とは、夜を通して仏事を勤行するために、寺の境内に設置されたお堂。夜通しお勤めをすることを「通夜」と言う。また、四国では、本来の通夜のためのお堂ではなく、「歩き遍路」が無料で宿泊できる施設を「通夜堂」と呼ぶ場合もある。中には布団やベッド、炊事施設まで備えられた通夜堂もあり、歩き遍路にとってはありがたいお接待となっている(ウィキペディアより)。

東洋大師 通夜堂(2016.3)
24番札所最御崎寺への遍路道。東洋大師 通夜堂(2016.3)
通夜堂(2016.6)
33番札所雪蹊寺通夜堂(2016.6)

3.善根宿:善根宿(ぜんこんやど)とは、修行僧や遍路、貧しい旅人などを無料で宿泊させる宿。宿泊させることは、自ら巡礼を行うのと同じ功徳があるとされた(デジタル大辞泉より) 。四国にはお遍路さんに対して善根宿を提供している人が多くいるが、いろいろと課題があるようだ。『四国遍路ひとり歩き同行二人地図版』の巻末に記載されていた善根宿がなくなって???いることもよく有る。その要因の一つに、ごく一部のお遍路さんのモラル・・・?・・・?・・・。
善根宿を含めた四国の遍路宿リストをネットで紹介しているサイトに「空なるものに愛を捧ぐ 善根宿萩森リスト」がある。

4.キャンプ地:海水浴場、 清流近辺(海部川、四万十川等々)のキャンプ地。シャワー設備があって便利なところも。

田井の浜東屋(2016.3)
23番札所薬王寺への遍路道。田井の浜東屋。シャワー設備有り(2016.3)
道の駅近く出キャンプ?。コインシャワーも有るよ(2016.5)
38番札所金剛福寺への遍路道。ビオスおおがた道の駅近く出キャンプ?。コインシャワーも有るよ(2016.5)

5.車泊:区切り遍路さんで多々見かけた型。A番札所まで車で行き、そこからB番札所まで遍路し、公共交通機関を使用しA番札所へ引き返し、車でB番札所付近へ行き車泊。尺取虫のような形でお遍路。車の駐車場は道の駅、お寺の駐車場等。

東屋、善根宿は、四国以外ではあまり見られない施設である???。口説いようだが一部の道徳心、常識に欠ける人(お遍路さんではない人)により・・・・・・残念でならない。利用者は使用後は綺麗に清掃し、次のお遍路さんが気持ちよく利用できるように努めてもらいたい。